top of page
執筆者の写真TenChiJin

迫り・来る


フォトテクニックデジタル・ネイチャー風景部門で6回目の掲載となりました。


ほんと申し訳ない感じなんです。


それでも元来、自分は風景とかスナップが好きなタイプのカメラマンなので、ふとした時に感じたものを撮ったり、がっつり風景を撮りに行った帰りにぱっと撮ったりしたものをフォトテクに送っています。


ポートレート部門はなるべく応募するようにしているので、それに合わせて(ついでに、と言ったら叱られますが)応募している感じです。


フォトテクの風景部門は、どちらかというとネイチャー寄りで、がっつりというのはなかなかないですね。

私もがっつり撮ったものは、県展、市展、風景写真に応募するようにしています。



作品について


ネイチャー部門での写真は「刹那」をとらえることが大事だと思っています。

(ポートレートも含め写真はみんなそうなんですが。)

ポートレートはどちらかというとモデルさんと息を合わせて意図や目的を疎通しあいながら、表現したいもの作り上げていくことが多いと思います。

ネイチャー部門は自然界で起こる偶発的なもの、予期できるもの、をいかに自分の読み通りに、時として思いがけないものを捉えることができるか、そういう愉しみがあります。


いつも写真は「綺麗な写真より胸に刺さる写真」を目指しています。

今回の作品も豪快な「波」を感動的に撮りたいと思っていたのですが、予想以上に波に近づいてしまい、イメージとは違ったけどおもしろい「波」の「しぶき」が撮れたかな、とは思っています。


また、今回はNIkonの300mm/4のPFレンズを使ってみました。逆光でも絞って撮ったので話題のフレンジはでていないですね。なかなか秀逸。



4月から生活様式や環境ががらりと変わったけれど、「撮りたい」と思ったり「撮っていて楽しい」と思えるようなカメラをもってふらりと、という時間が増えたので、こういうのもいいかな、と最近思っています。



「迫り・来る」

date Apr.2019

location 新潟県佐渡市外海府海岸


Nikon D850 + Nikkor AF-S300mm f/4E PF

SS1/3200, f/8, ISO500, マルチパターン測光


【解説】

冬〜春にかけての日本海は常に波が高く、強風、そして太陽の陽がさすような晴れる天候になることは少ない。

したがって逆光で波をとる場合には、夕方の雲の間から陽がさす、ごくわずかな時間を確実に捉える必要がある。

車の中でその時を待つのであるが、車ごと波をかぶるので、そのあとの洗車が大変なのである。

この日は勇気を振り絞り車外へ出て浜まで降りて撮影することにした。もちろん波にさらわれないように十分注意する。

カメラボディはレジ袋に穴を開けたもので包んで使用した。

この日は春の訪れも近いというのに異様に寒かった記憶がある。


その中で、波しぶきの豪快さを感じながら撮影した時の一枚である。


まさに波が「迫り来る」ような自然の畏れを感じたのでこの題をつけた。



(写真の解説というより状況解説になってしまいました。すみません。)

閲覧数:39回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page