自分の表現したい写真の世界は、
生命の営みや躍動・そしてその存在を表現すること
が目指すところである。
生物やネイチャー写真も撮るけどポートレートも撮る。
そして無機質なものでもイメージが合えば撮る。
さらに生命の源でもある太陽の美しい光が加われば、
写真としては
僕の表現したい世界としては、
そこに一歩近づけたことになると思う。
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風景写真ではどこで撮ったか、いつ撮ったか
ロケをすごく気にするカメラマンがいるけど
いやそれもとても重要なのなんだろうけど、
自分にとってはあまりたいしたことではない。
先ほども述べたように、
表現したいものと合致するかが重要なんだと考えている。
生命のエネルギーや存在は写真の世界だけじゃなくて
全人類にとってある意味、表現すべき大きな課題なんだろうと思う。
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今回のコンテストの選者であるはずの写真家・荻原俊哉さんが4月に亡くなられた。
私も面識こそないものの何回か選考していただいたことがある。
フェイスブックでは一度メールというかご指導を頂いたことがある。
訃報もフェイスブックで知った。
急性心疾患。
奇しくも私が昨年末に患った所なので衝撃を受けた。
命なんて運や何か目に見えないものにひらひらと舞わされているようで儚いもの。
コロナについて心ない言動がさまざま言われているが、
かけがいのない命というものこそ、追究すべきテーマになり得るものなんだろうと思う。
心から冥福をお祈りいたします。
『向宵の声』
フォトテクニックデジタル
2020年6月号
ネイチャー風景の部 佳作
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