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執筆者の写真TenChiJin

フォトテクニック 「優秀賞」 2020.11月号

更新日:2020年12月1日


先月号、玄光社フォトテクニックデジタル11月号において、

恐れ多くもポートレート部門において「優秀賞」を頂戴致しました。

他誌の風景写真では優秀賞をいくつか頂いたこともあるのですが、

ポートレート雑誌で頂戴するというのは思いがけないものだったので

とてもというか、我ながら心もとない心臓が衝撃を受けるくらいの驚きようでした。()


しかもゆーかさんでいただけるとは。

ちょうど「ゆーか展」の準備をしていて、

作品の中心に据える写真ということでこの写真を考えていたくらいで、賞なんてとても考えていなくて、とりあえずプリントもしたことだし、ちょうど応募してみようかなという軽い感じで応募した作品でもありました。

正直にいえば、入るのでは?とは思っていたけど(願望含む)、すれすれくらいにでも入ればよいなー、くらいに考えていたのでそれはびっくり。


モデルのゆーかさんは撮影回数もたくさん!というわけではないので

彼女がいかに素晴らしいモデルであるか。については私なんかより皆さんの方がよっぽどご存じであると思うし、(本当にそう思っている)

彼女について、どうのこうの語るというのは、おこがましいことでもあるし、

私の感じているモデル観については展示に示したとおりなので割愛したいと思っています。


ただ、

この場をおかりしてゆーかさんには最大限の感謝を述べたい。

こんな状況(コロナ渦)ではなかったら、すぐにでも上京してすでに100枠くらい撮影して感謝を述べたいくらいなのですが、お顔を見るにも至らず感謝も「言葉」で伝えられず、ほんとに申し訳ない。


あんなに楽しみにしていたゆーか展に推参することもかなわず、ホントに辛いところ。


(ゆーか展の総括もしていないのだけど、まだ考えがまとまらない)


ゆーかさん、ほんとにありがとうございました。

すばらしいスーパーモデルですね。

もう「逸材」ではない!!(笑)



それでは、この作品について。

いくつかのセンテンスに区切って。

(ナイショの話も含むw)



【 作品の応募 】

この「写る」を応募したのは、実はこれが二度目。

最初は2019年2月号で佳作に掲載された「思春期」(リンク付けしてあります。参照してください)と同時に2枚で応募したんです。

という衝撃の事実(笑)

選者である舞山先生は「写す」ではなく「思春期」を選んだんですねー。

そして1年経って11月号で松田先生が「写す」を選んだ。

しかも1位の作品として。


どうです?

おもしろい話ですよね?

当然1年以上経っているので現像技術も自分は勉強しているつもりなので一概には言えません。


ここで私が言いたいのは2つです。

選者の見る目がどうのこうのということを言いたいんじゃなくて、

そう、おそらく一回目の応募の時に舞山先生がどのような気持ちで2つの作品を眺めていたか。

想像するとホントに写真ってすごいなーと思うんですよ。

写真を見るって面白いですよね。

それと、私も今回思い出したように応募したけど、いつも呑んだとき言うんですけど、写真は見直すのが大事。寝かす、ってやつです。今回そう思いました。



【 写真展(ゆーか展)で 】

ゆーか展ではたくさん感想カード書いていただきありがとうございました。

前述のように「ゆーか展」の総括はしていないので、あまり書くべきではないと思うのですが。


このような感じの感想カードを2枚頂いたんです。

「上の真ん中の作品、フォトテクで優秀賞の作品になりますよ。応募してみてくださいよー。」


これを書いていただいたのは、フォトテクに応募はしていたんだけど、掲載される前(当然自分もわかっていない)だったので、びっくり。

あわてて、知っている方でもあったのでお二方にはDMさせていただきました。(お一人はモデルさま;お約束どおり必ず載っけますよ宣言w)

ゆーか展では、見ていただいた方にはわかると思うのですが、下段5枚はフォトコン入賞作品、上段には未発表の5枚、という展示でした。

上段5枚が作品展で「語りたい」写真だったのでわかっていただけた方にはわかっていただけたんだなあ、と嬉しく思いました。モデル展といえども自分は自分なりにテーマをもって挑んでいるので、読み取っていただける方がおられるのはほんと嬉しいですよね。



【 撮影会で創る作品 】

よく話題になる話なんですが、「撮影会ではいい作品はつくれない」。

確かにロケや作り込みとか、撮影会の限られた枠では自由度が低いのでそのように考える人も多いし、そういうのが撮りたい人は撮影会は敬遠しています。

なかには、撮影会そのものをなんか程度の低いものだ、のようにおっしゃる方も多いのも事実です。(それは違うと思ってますけど)

私もそういう作り込みのような作品をしてみたい!遠くの絶景でポートレートしてみたい、というのはもちろんあります。

個人的な感想ですが、僕がポートレートを見ていていいなあ、と思うのは何よりモデルさん(被写体というのかなあ?まあどちらでも)の表情を引き出している写真、人物を撮っているんだから他の部分でそんなに力まなくてもいいかな、と思っています。すごく遠方で撮っているような写真を見かけることがありますけど、あれ?なんか違うなあ、と思うことの方が多いです。(スゴイ写真はもちろんスゴいんですよ)

私は今までフォトテクやキャパに50作品近く掲載されたけど、ほとんどが撮影会の一枠60分とか、その制約のある時間や場所で撮った作品です。(中には一枠45分で!しかも野外ロケ!なんてのもあります)

なんか学校の授業時間の様相を呈していますが、そんな中でも最大限の思考、感性を発揮する、というのが自分には合っているのかもしれません。

ちょっと俺スゴイだろう!みたいな話にするつもりはないのですが、フォトテクでも上位作品はリク撮とか企画ものが多いですよね。でも実のところは遠征でせこせこ時間を惜しんで撮ってるだけで、自分もホントはゆっくり余裕のある撮影を愉しみたい・・・・そう思っています。

このゆーかさんとの作品もフォトモの正規枠60分の撮影です。2本入賞しています。

何が言いたいかというと、撮影会はしっかりしたものも撮れるし、他からの刺激も受けるし、スゴくいいところなんですよ。特にフォトモとか美女軍団の集合体なので眼福ですよ。。撮影会に批判的なみなさん、いかがですか?




【 優秀賞をとるということ 】

(あまり書きたくはなかったことなのですが)

びっくりというより残念だったことがあって、

全く面識もない(FFでもない)ような方から、誹謗みたいなDM(捨てアカウント3件)を4件ほど。

ああ、ポートレートで優秀賞を取るというのはこういうことなのか、と思いました。

風景で優秀賞とってもこんなことはなかったのに、そして今まで50作近く紙面掲載されているけどこんなこと言われたことはなかったので、ポートレートって異質な世界なんだなあ、という実感を改めてもちました。ほとんどの人はいい人だ、ということは私もわかっていますが、一部にほんの一部にこんな人もいるんだな、と再認識。

ポートレートは写真の世界の中でもかなり狭い世界であるというのは事実です。

そしてその中でもなんというのかなあ、モデルさんとかをめぐる人間関係みたいなのもうずめいていたりしていて。汚らしい部分がとても多くて、空リプで牽制し合ったり、ブロ解(私もされていますw)みたいなのもあったり、ホント難しい世界ですよね。

ポートレートはもっと自由に!なんて謳ったりするのもあるけど、何なんでしょうかね。

そんな嫌な気分になるのは私だけではないはず。

いい作品を撮る人、ほんとうまい人はSNSやらない、というのもよくわかります。

お互い楽しくやりたいのにね。

まあ、色々書くとアレなので、この辺で(笑)




玄光社フォトテクニックデジタル2020.11月号

優秀賞

「写す」

model ゆーか

Studio Nora大森

date 2018.11.23


=解説=

このスタジオには白壁白床白椅子を備え付けた部屋の一角があって、この椅子をいかした作りがとても好きでこれまでかなり数多くのモデルさんを撮影してきた。

もちろんそれぞれに特徴が出る撮影になるのだが、私の撮影の意図と合致してイメージ通りに撮影できたのは、なかなか存在しない難しい撮影でもある。

私は人造的なストロボ光より自然光を生かしたレフ撮影を好む傾向にあるので、この作品も逆光を活かした白椅子をレフと考えていただければ、この光の構成に理解いただけると思う。

しかしながら、そんな技術的なことなどどうでもよくて、顔が半分以下しか見えないのに彼女の存在感のある表情によって心情に迫った表現ができたということが一番の要所なのである。だから彼女でないとこの写真は撮れなかったであろう、と述べた。

題は「写す」なのだけれど、撮影のテーマは(修飾する語のない)『少女』なのであるから。

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