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執筆者の写真TenChiJin

私的写真集選手権(プロローグ)

早いもので、もう明日から「私的写真集選手権」が開催されますね。

まず告知です。

//////////////////////////////// ◉私的写真集選手権 ◉10/19(火)-24(日) ◉渋谷ルデコ6F ◉写真集名『再会』 ◉モデル 田中優衣さん

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以下参加しようと思ったきっかけ。

(駄文です)

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<プロローグ> この写真集をつくろうと思ったのはいつの頃だったか。


写真に意味をもたせたい、ストーリーをもたせたい、自分の胸にあったものを表現したい。


たぶん具体的に作ってみたい、作ろう、と考えたのはこの2月に彼女に「再会」した時からであろう。



私は、2019年の夏に右手首骨折、秋に心臓を患った。

集中治療室に何日かいたのだけど、私の同級生も心臓で何人も死んでいた時期だったから、自分も逝くのかなあ、なんて考えたこともあった。


大好きだった撮影もできずに、そしてこのコロナ禍という大きな災いもあってしばらく撮影はできなかった。



そして、2021年の春。まだ雪の降り残る新潟での彼女。


撮影はほぼ1年ぶりだった。


懐かしかった。


そして一年前のファインダーを覗く感覚、シャッターを切る感覚、被写体を見つめていく感覚。

それらが少しずつよみがえっていく。

そういう感覚。わかるかな?


そのときふっとよぎった。

あのあたためていた題材を写真集の形で実現できるのでは?

1,2年かけて彼女をモデル(正確には題材というのだろう)に写真集を作れたらいいな、と。


僕と彼女をカメラマンとモデルとして繋いできてくれたのは「フォトテクニック」という雑誌であり、ここで行われていた「私的写真集選手権」なるものへの応募を目指して作り上げよう。


そう考えた。


これがこの写真集を作ろう、発表してみよう、と思ったプロローグである。 ・・

残念ながらフォトテクニック誌は8月をもって休刊となり,自分の応募への夢は潰えたように思えたのだけど、写真展は行うとの報。 たとえ完成を見なくても出しておく価値はあるだろう、出さなければならない、と思いまだまだ未完の域を抜けないけど参加させ頂くことになった。

(時間がなくて本選に応募できませんでした。また作品としてはピースがまだまだ欠けている部分が多いのも事実です。)



心臓を患ったのちに一度、上京して撮影会に参加したことがある。

その時に、一目見て大粒の涙を見せた彼女の姿が忘れられない。

この時に「再会」という大きな命題・テーマとして、彼女と私の中に生じたのかもしれない。



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